お母さん
長全堂薬局の隣に学習塾が開校して半年くらいでしょうか。
薬局の閉店作業が終わる頃に授業が終わるのか、
迎えに来た父兄の車に乗り込んで帰る子供たちの姿がなんとも微笑ましいです。
先日一人の男の子が駐車場と塾の前(長全堂薬局を挟んで離れている)を行ったり来たり。
どうやら迎えに来ているはずの父兄の車が見当たらないとようです。
彼は不安と心配の入り混じった表情で行ったり来たり。きっと心の中で
「お母さんどうしちゃったんだろう」「なんで居ないの」
「もしこのまま来なかったらどうしよう」「いやいやそんなことはない、きっと来てくれる」
・・・・・
なんて思いが交錯していはず。
日も暮れかかって、心細さは募るばかり。
そこで声をかけることに、
長全堂「お母さんが来るまで、お店の中で待っていなよ」
彼は遠慮がちに店内に。そこでぽつり
彼「僕この店に来たことある」
長全堂「え、えええー!」
名前を確認して調べると、ありました!
数年前ですが、お母さんに付いてきていました。
そうこうする内にお母さんの車が来るのが見えたようで
彼「有難うございました、さようなら」と飛び出すように出ていきました。
ほっこりするやら、ビックリするやら。
縁て意外な所に転がっているんですね。