新型コロナウィルスはこんな姿
頭の中に靄がかかっている
20歳代男子、知人の息子さん。
進学先で新型コロナに感染、検査で陽性が判明。
症状は大したことなく、軽い咽痛と37度代の発熱が1日だけ。
1週間(10日だったかも)の自宅待機で陰性に。
その後何となく頭の中にモヤがかかったような不快感と倦怠感が続くのだとか。
大学の授業や普段の生活に支障がでるわけではなく、
なんとなく不愉快な状態が続いているのだとか。
いわゆるコロナ後遺症のようです。
この症状を漢方薬で改善して欲しいという親御さんからの依頼。
電話で当人とお話し(小さいころから良く知っていたので)して漢方薬をご用意することに。
当初は軽く氣血を発散させる目的で処方を選びましたが、
スッキリとした感じがせず断念。
この頭のモヤモヤ感を”熱”と捉え、
倦怠感も氣血の巡りの悪い結果と考え、
清熱と氣血の巡りを活発にする目的で処方を選考し
生薬石膏を主体にしたものと、生薬牛黄の配合された処方を選択。
これがドンピシャと適合。
日に日にモヤモヤ感が薄れ、1週間もすると倦怠感も気にならない程度にまでに。
コロナ後遺症としては軽い方だったのでしょう、
比較的短期間で効果が出て、本人も喜んでおられました。
私も初めての経験でどうなることかと不安でしたが、
良い結果をだせて一安心といったところです。
こんな田舎の漢方専門薬局で貴重な体験をさせてもらえて有難い限りです。