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べらぼう 7月13日放送分  願わくば花の下にて春死なん

佐野氏が見上げる桜

田沼意知の悲劇を知らず蔦重と桜を見上げる誰袖花魁

花と言えばサクラ

平安時代よりこちら、花と言えばサクラを指します
べらぼうでは今回田沼意知を軸に
サクラの二つのエピソードを描いていましたね
どちらも哀しい話でした
サクラは漢方薬にも縁があり
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)という漢方薬に
生薬・桜皮(おうひ)として配合されています
十味敗毒湯は
蔦重よりも10歳若い華岡青洲が、
荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)を基にして
作った処方です
荊防敗毒散には桜皮ではなく樸樕(ぼくそく)が配合されており
樸樕とは主にクヌギやコナラなどのブナ科の樹皮ですが
華岡青洲は樸樕の替わりに桜皮を用いて十味敗毒湯を作りました
ちなみに桜皮は日本オリジナルの生薬で
中医学にはない生薬です
また平安時代に記された
日本最古の医学書といわれる
「大同類聚方」(だいどうるいじゅうほう)には
桜皮と桜の花びらを配合した薬が収載され
春のはやり病に効果がある、と記されているそうです
桜はその美しさもさることながら、
薬用としても日本とは縁の深い花なのですね

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